忙しさを連れて歩いている
今回の相談者の方はけっこう面白くて、ご自身が「忙しさを連れまわしてしまうタイプ」なのだそう。いますよね、運の世界において「自分がお店に入ると、そのお店が混み出す」みたいな、そういうことがあったりするけど、それと似たような感じかも知れないです。
この方の話に戻すと、お仕事関連で、それまで暇だと言われていた部署にこの人が行くと忙しくなってしまう。その他にも、この相談者の方に近づく人は、もれなくめちゃくちゃ忙しくなってしまうみたいなことも起こり、申し訳ない気持ちになってしまうと。この方本人は(忙しさとか、ハプニングみたいなことが起きてワチャワチャする環境を)結構楽しんでるけど、最近ちょっとしんどさも感じているそうです。
今回のお手紙から取り上げたいのが「忙しさを連れて歩いている」の話なのです。
僕が何回かお勧め本として紹介している萩本金一さんの『ダメなときほど運はたまる~だれでも「運のいい人」になれる50のヒント』 (廣済堂新書、2011年) は本当に面白くて、すごくですね、「運を重視して生きてきた」みたいなことが書いてあるのです。一例をあげると、萩本さんの人気と多忙さがすごかった時にある条件があって、CMは引き受けないみたいなことを決められていたそうなのです。でも、萩本さんはCMを依頼した担当者の人に「僕は原則引き受けないけど、君がジャンケンで僕に勝ったら、君の方が運が良いということだから、この案件を引き受けよう」みたいなことを言った話などが書いていました。
そんな萩本金一さんが本書の中で「運の定義」として、「その人がいると、周りの温度(熱)が上がる人」みたいなことを言ってたのです。僕はこの相談者の方にも「一種の周りの温度を上げる。そして、周りを巻き込んではちゃめちゃに忙しくなる」みたいな運の体質があるんじゃないかと感じました。
こういう「周りも巻き込んで、忙しくなってしまうような運」の扱い方は後で書くとして、「私にはこういう不思議な体質がある」とか、そういう「自分が持っている運の体質」をなんとなく把握しておくことは大事なんですよね。
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