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大人になってから、すごく仲良くなった友だち、いますか?

今回の相談者の方は、「大人になると、友だちとの距離感が難しい」と感じてしまうそうです。

わかります。10代とか若い年齢の頃って、「急速に仲良くなる」とか「毎日一緒」みたいなことがありましたよね。逆に、「いきなり喧嘩して、パタリと連絡を取り合わなくなった」など、そういう若い頃特有の「友達問題」のトピックもあったりしたけど、またそこから「大人」になると、違う「友達問題」が出てくるような気がします。

話を戻しまして、このお手紙の中で、相談者の方の表現が素晴らしいなと思う箇所があったので、そのまま以下に引用させてください。

「学生の時は同じなので何となく共通のベースがあったのに、大人になると変数が多くて。仕事の内容、地位、収入、既婚未婚、子供のあるなしなどなど」。

これはもう、「まさに」ですよね。「大人になると変数が多くて」も名言だと思います。

その上で、この相談者さんの質問の最後には、「大人になってから、すごく仲良くなった友だち、いますか?」と綴られていました。

それでは、今回のお手紙から取り上げたいのが「大人になってから、すごく仲良くなった友だち、いますか?」の話なのです。今回は質問をそのままタイトルにさせていただきました。

僕は、この「大人になってから友達ができるかどうかの話」も含めて、「大人の友達論」のテーマを何度か書いてきているのですよね。コラムでも、そして、このお手紙マガジンでの返信においても、何回か取り上げている話題であったりはします。

それで、この相談者の方からのお手紙を読んだ時期が、2024年の12月の半ばを過ぎたあたりだったのですが、2024年は僕の中で本当に「大人の友達論」について改めて考えた年になったのです。だから、以前もコラムやお手紙などで取り上げた「大人になってからの友達」のテーマなのだけど、今の僕自身が「大人になってからの友達」についてどう考えているのかの報告も兼ねて、ここでまた話をさせていただきたいと思っています。

今回ですね、お手紙を出してくれた相談者の方が指摘されている通り、大人になると本当に属性が分かれていきますよね。

これは本当に僕も同感で、たとえば、学生時代にすごく仲が良かった親友でさえも、「なぜ今、大人になってしまうと、連絡を取ることができなくなってしまうのか」についてすごく考えてしまうのです。

イメージの話になってしまうのですが、学生時代って、どの人も「自分のカラーが決まっていない状態」だと思うのです。みんながみんな、まだ自分の立場や価値観、人間関係なども含めて確立されていない状態だし、何かをやっても、そこに(仮)の状況が続いていくことになる。引っ越しをしても、そこが別に「終の棲家」になるわけでもないし、気に入った街に住んだとしても、またどこか、違う街に引っ越していくような確率が高かったりもする。

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