パートナーを決める時の心
今回の相談者の方には、まず、最近になって、「お付き合い寸前までいった同い年の方」がいたそうなのですが、仕事観や将来観、金銭感覚などの価値観の違いから、関係を終了されたそうです。なるほど、その三つって、やっぱり将来を決める上で大事な要素になるものですよね。
その相手との別れ際に、相手の方から「とても壁を感じていた。追いかけても逃げる気がしたので、適度な距離感でいた」と告げられたそうです。この相談者さんも自分自身の性格について、人見知りの緊張しいで、すぐに人と仲良くなれないところがあるので、告げられた台詞については、思い当たる節があったそう。
そのような話の顛末を、長年友人だった男性に話したところ、その男性はどうやら相談者さんに好意を持っていたみたいで、「長い友人関係の間に好きだったこともあるが、そちらにその気が全くないので、友人として過ごしてきた。そんなに(相談者さんの)恋愛が上手くいかないなら、試しに付き合ってみるか。別れても友達に戻れると思う」と言われて、その申し出を了承したそうなのです。
しかし、相談者の方は、そのお相手に対して全く恋愛感情もなく、外見も好みの真逆。ただ、長い間の友人で、自分の趣味や心の白黒もわかってくれている点については、取り繕うことがほとんどなく、気が楽なことも確かだそうです。つまり、理解者であるのですね。
「ただこれから先の人生、自分が独りにならないための安心感で手を取った気がしており、提案に頷いてよかったのか疑問があります。しいたけ.さん、パートナーを決めるときの心はどのように動いていくのでしょうか?」と、お手紙の最後には書かれていました。
それでは、今回のお手紙から取り上げたいのが、「パートナーを決める時の心」の話なのです。
まず、改めて今回考えたことがあって、それは、「『恋愛』と『結婚』は違うかも知れない。そして、『友達関係』と『結婚』は違うかも知れない」ということなんですよね。
恋愛をしていく相手、友達として付き合っていく相手、そして、結婚して、パートナーとなっていく相手。それぞれが、自分にとって大切な人であることは間違いないのです。でも、恋愛関係や友達関係と違って、結婚やパートナー関係にあるのは、「同じチームになること」であり、そして、そのチームになった以上は「個人より、チームの事情を優先しなければいけなくなること」が増えていきます。
もっとわかりやすいイメージだと、結婚と就職は似ているところもあるような気がしているのですよね。
就職して、ある会社の正社員になると、「私ちょっと、ゲームをやりたいんで、朝の出社時間は11時からにしてもらっても良いですかね」とは、まぁ、言えないですよね。この「ルールの有無」が、結婚生活において、必ずついて回ってきたりもする。それこそ、「仕事で付き合いがあるから、週末の飲み会は欠かせない」みたいなことに関しても、恋愛関係だったら「いいよ、気にしないで」と言えていたものが、結婚していくと、「えーと、仕事だから飲みに行くのはわかるのですが、あなたのお部屋、散らかっています。家族のこともやってもらいたいので、せめて、毎週末行くのはやめてください」みたいなことを言っていかなければならなくなったりもする。
いつも温かいサポートありがとうございます。メッセージも読ませてもらっています。僕はこの場所が「近所の寄り合い所」みたいになってくれたらすごく嬉しくて。あなたの声が聞けて嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。